冷えは万病の元なので、足が冷たい方には冷え症改善をしてもらいたいですが、特に妊娠中の方は一人の体ではないのでなおさら冷えには気をつけてもらいたいです。
妊娠期間も終わりに近づいて臨月に入り、足の冷えがひどくなったように感じる方もいるんじゃないでしょうか。妊娠中、特に妊娠後期や臨月になると足が冷えやすくなるようです。冷え症をそのままにしておくと微弱陣痛の原因になることもあるそうです。
ということで今回は、
「妊娠中・臨月に足が冷える原因-微弱陣痛が起こるのは本当?」
「妊娠中・臨月に足が冷たい時の改善方法」
「臨月でもできる!お灸のすすめ」
を中心にまとめてみたいと思います。
1.妊娠中・臨月に足が冷える原因-微弱陣痛が起こるのは本当?
妊娠すると、一般的に体温が上がり暑く感じる方が多いです。でも中には、妊娠前より冷えがひどくなったり足が冷たい方もいます。なぜでしょうか。
妊娠すると、これからお腹が大きくなっていくので、靭帯や筋肉をゆるめる作用のあるリラキシンホルモンというホルモンが分泌されます。その影響で骨盤や股関節がゆるみやすくなります。なので、骨盤や股関節に偏った力が加わるとゆがみやすくなっています。体のゆがみは血流を阻害するため、冷え症を引き起こしてしまいます。
また、妊娠すると女性ホルモンが分泌されるので、ホルモンバランスや自律神経が乱れてしまうことがあります。ホルモンバランスや自律神経が乱れると、体温調節がうまくいかなくなったり、血流やリンパの流れも今まで通りスムーズに行かなくなることがあります。こうしたことも冷えの原因となります。
妊娠初期のつわりも足が冷たい冷え症の原因になります。つわりがあると食事があまり摂れなくなりますよね。食べ物をあまり食べられなくなると、エネルギー不足になり、体の中で熱が作られなくなってしまいます。熱が作られないと体が温まりにくくなるので、冷えの原因となります。
このように、妊娠すると今まで冷え症ではなかった人も冷えやすい状態になっています。以前から冷え症だった人はますます冷えやすくなってしまうので注意が必要です。
そして妊娠後期・臨月になるとお腹がどんどん大きくなってせり出しますよね。そうすると、お腹のせいで足のつけ根が圧迫されて血行が阻害されてしまいます。足のつけ根の血流に障害がでると、下半身へ流れる血流が悪くなってしまいます。
こうして妊娠後期・臨月のお腹の大きい妊婦さんは、足が冷たい、むくむ、痛いといった悩みを抱えることになるんです。
臨月になると赤ちゃんに会える日が近づいてわくわくする一方で、体への負担はMAXになっています。骨盤、股関節は限界まで開き、思いお腹を支えるため下半身にも大きな負荷がかかっています。足が冷たい、むくむ、痛いといったお悩みが出てくるのも仕方がないですね。
とはいっても放置しておくわけにはいきません。というのも、あるデータで妊婦さんの冷え症と微弱陣痛・遅延分娩の発生率を調べたデータがあります。
そのデータによると、冷え症の妊婦さんは冷え症でない妊婦さんに比べて、微弱陣痛の発生率が2倍、遅延分娩は2.3倍だったそうです。この結果によって、冷え症と微弱陣痛、遅延分娩が関係あることが推定されます。
他の記事を見ていても、冷え症の妊婦さんは微弱陣痛が続いて本格的な陣痛がなかなか来ずに苦労するケースが多いとの記述がありました。それでなくてもきつい陣痛なのに、微弱陣痛となると陣痛の痛みが何時間も長い時には数日続き、体力も気力も奪われてしまいます。
微弱陣痛や遅延分娩を避けるため、できるだけ安産で出産を迎えるためにも、冷え症は改善したいですよね。次に対処法・改善法をご紹介したいと思います。
2.妊娠中・臨月に足が冷たい時の改善方法
1)冷えとり靴下・レッグウォーマー
まずは衣類で温めましょう。足元が冷えないよう、靴下やレッグウォーマーで温めてください。むくみには着圧が強く足をしめつけて血行をよくするレッグウォーマーがおすすめです。
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シルクの靴下と綿の靴下を交互に4枚重ねて履く冷えとり靴下は、足元を温めるだけでなくデトックス効果もあってとてもおすすめです。
冷えとり靴下について詳しくはこちらを参照 → 冷えとり靴下で冷え知らずの美女に!足が冷たい冷え性さんや妊活中の女性にも
2)半身浴・足湯
体が重くてめんどくさいからといってシャワーで済ませるのはもったいないですよ。気持ちをリラックスさせるためにも、ぬるめのお湯でゆっくりと半身浴をするのがおすすめです。
臨月になると胎動や内臓の圧迫感から眠りが浅くなりやすいですよね。そんな時は、ぬるめのお湯につかると副交感神経が活発になってリラックスモードになるため、深い眠りにつきやすくなりますよ。そういった意味でも臨月の方にはお風呂タイムを上手に使ってもらいたいです。
リビングや部屋でできる足湯も足が冷たい人にはおすすめの方法です。好きなことをしながら、また服を着たままできるので足湯は便利ですよ。
足湯について詳しくはこちらを参照 → 足湯が足が冷たい時に効果的!さらに効果UPさせる方法も紹介!
3)ウォーキング
血行をよくし代謝をあげるには運動は欠かせません。とはいっても、臨月の身重の時期に激しい運動はできませんので、ウォーキングがおすすめです。少し早めのスピードで、くれぐれも無理のない範囲でウォーキングをしてくださいね。
出産はすごく体力を使いますので、臨月の時期に体力をつけておくという意味でもウォーキングはいいですね。産後すぐには体を動かすことができないので、赤ちゃんが産まれる前の時間がある今、ウォーキングを楽しんでください♪
4)食事
冷たい物や、体が冷える食べ物を控えて、体を温める根菜や発酵食品を摂取しましょう。体が温まる飲み物が飲みたくなったら温かいココアやほうじ茶がお勧めです。
どちらも体を温める効果の他にも健康にいい成分が含まれていますので、足が冷たい方以外にも是非飲んでもらいたいです。また、ほうじ茶はカフェインフリーで、ココアもカフェインが少ないので妊娠中でも安心です。
体を温める食べ物について詳しくはこちらを参照 → 知りたい!末端冷え性改善に効果的な飲み物・食べ物!アルコールの摂り方!
ココアについて詳しくはこちらを参照 → 体を温める飲み物といえばココア!冷え性改善にはココアがオススメ!
ほうじ茶について詳しくはこちらを参照 → 体を温めるノンカフェインお茶5選!ほうじ茶の冷え性改善効果も!
いかがでしたか?体の内側と外側から冷え症対策をして、元気に出産を迎えられるようにしてくださいね。
3.臨月でもできる!お灸のすすめ
冷え症を改善する方法で、特におすすめなのがお灸です。妊娠中でしかも臨月の場合、運動もあまりできませんし、足をマッサージすると妊娠性皮膚掻痒症(にんしんせいひふそうようしょう)で痒くなってしまう人もいます。
そんな妊娠中・臨月でもできる効果的な冷え症改善方法がお灸です!
お灸といえば、熱い危ないといったイメージをもたれている人もいるかと思いますが、最近では初心者でもやりやすいシール式のお灸もあり、セルフお灸もひそかなブームなんですよ。病院でお灸を勧めているところもあり、効果の高さが期待できますよね。
足が冷たい妊婦さんにお灸を据えてもらいたいばしょは、「三陰交(さんいんこう)」というツボです。三陰交はくるぶしの骨から指4本上にあります。
消化器官や婦人科系の悩みを解決してくれるツボで、冷え症にも効果があります。指で押すのもいいですが、ここにお灸を据えるともっと効果的です!
火を使わないタイプの「せんねん灸」なら家でも安心してお灸をしてもらえます。さくらは、まだお灸未経験でこれから挑戦してみたいと思っているのですが、せんねん灸愛用者の方によると、足の内側からぽかぽかと温まるような心地よい感じがするそうです。
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しかも、シールでひっついているので、お灸をしている間ずっと座っていないというわけでもなく、その点も、せんねん灸のメリットですね。
頑固な冷え症にもせんねん灸を三陰交に据えるのが一番効果的だったという声もありますので、是非試してみてください。
4.最後に
今回は妊婦さん、特に臨月の妊婦さんで足が冷たいことで悩んでいる方に向けて、記事をまとめてみました。妊娠しているとどうしても運動もできないし足が冷えたりむくんだりしがちです。
でもお母さんの体が冷えていると、産後のおっぱいの出が悪かったり、産後の母体の回復が遅かったりといろいろデメリットがあるようです。自分自身と赤ちゃんのためにも、冷え症を改善させてくださいね!