冷え症で足が冷たいと、体の色々なところに不調が出てきますよね。頭痛、肩こり、疲れやすさ、足のむくみ等々。まさか冷え症が原因だと思わず、病院に行った経験のある人もいるんじゃないでしょうか。
それくらい、冷えは万病の元!です。さくらも、体力がなくて毎日夜にはヘトヘトになるので、歳のせいなのかな…なんて思っていました。でも冷え症改善の努力をしていたら、疲れにくくなってきたんです。それだけ、足が冷たいことと体の不調が関係していたんだと驚きました。
そんな冷え症も、最近では病院で見てもらえるところがあるそうです。自分では治せないくらいひどく足が冷たい方もいますよね。そういった方は病院で一度診てもらうのが一番だと思います。
ということで今回は、
「冷え症を病院で診てもらうには?」
「冷え症に効く漢方」
「足が冷たい時オススメの市販薬」
を中心にまとめてみたいと思います。
1.冷え症を病院で診てもらうには?
冷え症がなかなか治らない時、病院で診てもらおうかなと思われる人もいると思います。でも一体病院の何かに行けばいいの?と迷いますよね。内科?婦人科?循環器科?どこで診てもらえるのでしょうか。
冷え症の原因は、ストレスや自律神経の乱れ、血液循環の悪さ、筋力の低下など多岐に渡るため、病院の先生でも原因をはっきりと特定するのは難しいそうなんです。なので、何科に分類されるかはっきりとしない症状だと言えます。病院のこの科に行けば治ると断言することができないんです。
ただ、病院へ行こうと思うほど冷えが悪化しているということは、どこか体に不調が出ているということですよね。その体の不調を診てもらう時に、冷え症について相談すればいいと思います。何科の先生でも相談に乗ってくださいます。
例えば、もし冷えと胃腸の不調があるなら内科で、冷えと生理不順があるなら婦人科に行って診てもらうのがいいでしょう。体の不調と冷えに効くお薬を処方してもらえると思います。
また、最近では東京・大阪などの大都市を中心に「冷え症外来」という専門外来を持っている病院も増えてきています。冷え症外来はその名の通り、冷え症に特化した外来で、冷え症を専門に診てくださいます。家の近くに冷え症外来をやっている病院がないか、「冷え症外来」で病院を検索してみてくださいね。
冷え症外来で相談すれば、お薬や漢方薬を自費で買うより安く処方してもらえます。冷え症は漢方がとても効くので、漢方薬を処方してくれる病院も多いようです。なので、漢方薬を取り扱っている病院なら、冷え症の症例も多く扱ってきていると思っていただいて大丈夫です。漢方を取り入れている病院を探すのも手です。
2.冷え症に効く漢方
近所に冷え症の相談をできる病院がない、または病院に行く時間がない方に、市販の漢方薬をオススメします。
冷え症は西洋医学では病気とは見なされませんが、東洋医学では治療すべき状態だと考えられているため、足が冷たい人には漢方薬が効きます。
冷えの症状別に、効く漢方薬をご紹介します。
1)八味地黄丸(はちみじおうがん)
<症状>
・冷えから来る腰痛がある
・手や頭など上半身に冷えがある
・疲れやすい
・夜間頻尿で悩んでいる
<効果>
体の活力を上げて血行を促進させ、体を温めます。
2)人参湯(にんじんとう)
<症状>
・内臓、手足が冷える
・元気がない、疲れやすい
・消化不良、胃もたれを起こす
・腹痛がある
・下痢、嘔吐をしやすい
<効果>
消化器官の働きをよくし、体を温めます。
3)牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
<症状>
・冷えが強い
・疲れやすい
・エネルギー、気力がない
・体が重い
・足がむくむ
・排尿通がある
<効果>
体を温めてエネルギーを増やし、水分排出を促します。
4)桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)
<症状>
・下半身がむくむ
・体がだるい
・腰痛がある
<効果>
体を温めて水分排出を手伝います。
5)当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
冷え症の漢方では一番有名です。どれを使うか迷う人はまずこれを試してみてください。
<症状>
・手足が冷たい
・下半身、陰部が冷える
・下腹部が冷える
・顔色が悪い
・しもやけ
<効果>
体を温めて血行をよくし、栄養状態もよくします。
<漢方薬の飲み方>
漢方薬は食間(食事と食事の間)の空腹時に飲みます。顆粒タイプのものは、お湯で溶かしてゆっくりと飲むと体が温まり効果的です。味が苦手な方は水を口に含んで一気に飲んでもかまいません。
胃腸が弱く、食欲不振や嘔吐、下痢などをしやすい人は、様子を見ながら身長に服用してください。
3.足が冷たい時オススメの市販薬
では次は、病院に行かなくても手に入る市販されているお薬のご紹介です。
1)ビトン-ハイ リッチ
ビタミンE300mgとビタミンC2000mgが配合されています。手足が冷たい、しびれる、肩・首がこる人にオススメです。ビタミンEとCが豊富に入っているのでシミやそばかすにも効きますよ。
2)新エバユースEC
こちらも血行をよくするビタミンEとCが配合されているので、手足が冷たい、しみ・そばかすが気になる人にオススメです。
3)ヒヤクαE
手足の末端の冷えや、更年期障害によってホルモンバランスが乱れておこる肩こり、冷えに効きます。
4)ガンマーオリザノール
ガンマーオリザノールは米に含まれるポリフェノールの一種で、自立神経を整える、美容効果、血中の脂質の改善効果があります。
自律神経を整える作用があるため、肩こり、腰痛、眼精疲労、冷え症のほかに、更年期障害に起こる不安感、倦怠感にも効果があります。
<注意>
冷え症の症状だけでなく、次のような症状がある時は、他の病気にかかっている可能性がありますので、病院で医師に診てもらってください。
・全身がむくんでいる
・極端に体が冷えていると感じる
・ひどい冷えと全身のだるさが改善しない
・氷や冷たい水に触れると冷えがとれず、血の気がひいたまま
このような症状は冷え症以外の可能性があります。すぐに病院に行ってくださいね。
4.最後に
今回は足が冷たい冷え症と病院やお薬、漢方薬についてまとめてみました。たかが冷え症と思わず、きちんと治すことが大切です。冷え症を治すことで、体の調子もよくなります。
自分ひとりでは治せないようでしたら、病院の冷え症外来やお薬をうまく使ってみてくださいね。きっと冷え症が改善しますよ。
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