お腹や足が冷たい冷え性で悩んでいる人の中でも、特に悩みが深い人は不妊というキーワードでさくらのブログにたどり着いた人だと思います。不妊で悩んでいる人にとって、冷えが不妊の原因なのか、お腹や足が冷たいのを治せば妊娠しやすくなるのか、というのはとてもとても気になることだと思います。
さくらの周りにも、赤ちゃんを望んでいるのになかなかできない人がいます。しかも不妊の原因がわからないケースも多いようです。このテーマは、とてもデリケートな話題ですし、さくらは専門家ではないので、適当なことを書く訳にはいきません。
でも、今までお腹や足が冷たい冷え性について調べてきましたし、巷ではいろいろな情報が氾濫しているようなので、そんな情報に振りまわされる人が減ってほしいという願いをこめて、さくらなりのリサーチ結果をもとに、
「お腹や足が冷たい人は妊娠しにくい?!不妊と冷えの関係」
「冷えは不妊と関係ないという説」
「冷えが不妊の原因ではなく冷えを引き起こす要因こそが問題!」
を中心にまとめてみたいと思います。
1.お腹や足が冷たい人は妊娠しにくい?!不妊と冷えの関係
不妊症の中で、これが原因だとはっきりと言えるものがない夫婦は全体の30%ほどいるそうです。その中で、原因が全くわからない夫婦は10~20%だそうです。思ったより多くのご夫婦が原因不明の不妊で悩んでいらっしゃるんですね。
タイミング療法をしてもうまくいかず、いろいろな健康法も試しているのにうまくいかず、何でだろう何が原因だろうと悩んでいる妊活中の人は多いと思います。
そんな時に目にすることが多いのが、お腹や足が冷たい人は妊娠しづらい、冷え性は不妊の原因などという記事じゃないでしょうか。さくらも、原因不明の不妊=冷えを取るのが一番!というサイトをいくつも見つけました。
ただ、冷えは万病の元という言葉もありますし、間違ってはいないと思うところもあります。冷え症を治すと健康になるのは事実ですし。なので、まずは冷え性が不妊につながると考えられている理由から説明したいと思います。
1)ホルモンバランスの乱れ
冷え性によってホルモンバランスが崩れることで、妊娠しづらくなります。また、体が冷えると卵巣刺激ホルモンが分泌されにくくなるそうです。
2)血液循環の悪さ
体が冷えると血行が悪くなるため、血液循環が悪くなります。血液には、栄養や酸素を体中に送り届ける働きがありますので、それがうまくできなくなると、生殖器にも影響が出ます。
卵巣への血液循環が不十分だと、卵胞の発育が悪くなり排卵しなかったり、発育の悪い卵子ができたりします。
3)臓器の働きが悪くなる
体が冷えて血行が悪くなると臓器の働きも悪くなります。もちろんその影響は子宮や卵巣にも及びます。冷え性で子宮や卵巣の働きが悪く、排泄作用が弱くなると、生理で本来排出されるべき血液が子宮に残ってしまうこともあります。
古い血液が子宮に残ると子宮内膜症、子宮筋腫などの婦人科系の病気になることもあるそうです。
4)腎虚(じんきょ)
腎虚とは、東洋医学の考え方で、足が冷たい冷え性の人、低体温の人が腎虚になっていると考えられています。腎虚になると、男性は精子や生殖器の働きが悪くなり、女性は卵巣・黄体の機能が衰えると考えられています。
このような理由から、お腹や足が冷たい冷え性の人は妊娠しづらく、冷えが不妊の原因になっていると考えられています。冷えは万病の元ですし、納得できるところもあるんじゃないでしょうか。
では次は、逆に冷えは不妊の原因ではないという意見をご紹介したいと思います。
2.冷えは不妊と関係ないという説
これは、産婦人科の先生のご意見で、あるサイトに掲載されていました。その先生の意見をまとめると、
・お腹や足が冷たい冷え性と不妊は全く関係がない
・子宮は骨盤の中にあって体の中で一番温かい場所にあるので簡単には冷えない
・妊娠したいなら腹巻をすること!なんて記事があるが根拠がない
・生姜で妊娠力を高めるという話もあるが、生姜は生理不順の治療で漢方として処方されることはあるが、不妊治療の一環として処方する医師はいない
・東洋医学では、体を温めることを推奨しているけれど、体を温めさえすれば全てOKとは言われていない
・体が冷えてしまう低体温症という症状はあるが、生命に危険が及ぶレベルの冷えのことで、足が冷たい程度の冷え性は低体温症にはあてはまらず、病気ではない
といった視点から、不妊と冷えは関係がないと断言されていました。皆さんはどう思われますか?
病院のお医者さんというのは基本的に西洋医学的な視点から、体の不調を考え治療します。なので、冷えは病気という概念のない西洋医学の観点からは、巷で言われているような冷え=不妊の原因という意見には否定的なんだと思います。
ただ、子宮が冷えにくい場所にあるというのは知らなかった人も多いのではないでしょうか。やみくもに体を温めなくても、少しくらい寒いと感じても、子宮は一番温かい場所で守られているんですね。安心できる情報ですね。
また、冷え症でも妊娠したよ!といううれしい報告をしている人もたくさん見つけることができました。もちろん、妊娠しやすいよう冷えない工夫をしたという人もいました。体が冷えないようにすることは妊娠を望む人だけでなく、健康のために大切なことですが、冷え症だからといって絶対妊娠できないという訳ではないようです。
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3.冷えが不妊の原因ではなく冷えを引き起こす要因こそが問題!
では、一体何が妊娠しづらい原因なんでしょうか。人それぞれ体質も違いますし、不妊の原因はとても複雑で、これが原因だなんて専門家でもないさくらが断言することはできません。
でも、ヒントになりそうな体験談を見つけましたので、ご紹介したいと思います。不妊に悩んでいる方、足が冷たい冷え症に悩んでいる方、どちらの方にも知っておいてもらって損はないと思います。
さくらが読んだ体験談は、足が冷たい冷え症と不妊とで悩んでいた方が無事妊娠して、それまでの経過をまとめたものでした。
その人も、他の妊活中の人達と同じように、自分の不妊の原因が冷え症だと考えて、冷え症を治す治療に通っていたそうです。体が冷えないよう常に腹巻でお腹を温めて、ウォーキングもして体を温める人参・リンゴジュースを飲んで過ごしたそうです。でも結果が出ず、ある整体を訪れたのがきっかけで3ヵ月後に妊娠することができたそうです。
その整体の先生はこう言われたそうです。
「体が冷えているから治療の必要があるけれど、冷えは不妊の原因ではないんです。冷えは結果としておきていて、あなたの場合、血流が悪いのが原因です。温めているだけでは効果はないから、古い血を出して新しい血を作らないと。」
ということで、血の巡りがとどこおりやすい関節や、古い血がたまりやすいお腹を中心にマッサージをしてもらったそうです。自分でもマッサージを覚えて家でもマッサージをして、積極的にお腹を動かすように心がけていたところ、次の生理ですごくたくさん血がでたそうです。それは、たまっていた古い血が出た証拠で、その後すぐに妊娠したとのこと。
先生曰く、
「細胞は毎日生まれ変わっています。血液は4ヶ月、内臓は1年、7年後には骨まで全部の細胞が新しく生まれ変わっています。その過程で細胞を元気に育ててあげれば、妊娠しやすい体になります。そのためには、新鮮な血液で全身に栄養を運んであげること。そうすれば、不妊どころか病気知らずの体になれるよ。」
とのことです。さくらもこの考え方にすごく共感しました!
もちろん人によって冷えの原因は違いますし、全ての人がこの人のようにうまくいくとは限りません。でも、冷えに意識をとられ過ぎて必死に温めてばかりいても効果が出ない人は、発想を変えて血液の循環をよくすること、古い血を排出して新しい血に入れ替えることを意識してもいいかもしれません。
大事なのはバランスなのかなと思います。冷えにいいといわれることを必死でやるより、少し心に余裕を持って、体を動かしてリフレッシュしてみたり、のんびり好きなことをやってリラックスしたり、病院だけではなく整体や鍼灸院、漢方を取り扱っている医院に行ってみるのもいいかもしれません。
やみくもに頑張っている時より、肩の力が抜けた時にいい結果がついてくるのかなと思います。
4.最後に
今回は、冷え症と不妊という、とてもデリケートで難しいテーマで書いてみました。妊活中の人の参考に少しでもなればうれしいです!
赤ちゃんがほしい全ての人が幸せになりますように、さくらも応援しています。