眼痛

眼痛と目の圧迫感は病気の兆候?!目の痛み・圧迫感が出る緑内障とその対処法

眼痛がひどくなると目の圧迫感も感じることはありませんか?それは何らかの理由で眼圧が上がっているということなので、病気の可能性があります。

あまり知られていない眼圧という言葉ですが、視力と同じように眼科で検査をすることができ、病気の発見につながる大事なものです。

目の病気は、自覚症状が出てからでは遅いものも多いので、自分には関係ないと思わずに是非知っておいてもらいたいです!

ということで今回は、

「目の圧迫感・眼圧って何?」

「眼圧が上がって目の圧迫感がでる病気」

「緑内障の早期発見と治療法」

を中心にまとめてみたいと思います!

1.目の圧迫感・眼圧って何?

目の圧迫感を感じる時、実は眼圧が上がっています。眼圧といわれてもぴんと来ない人が多いと思いますが、眼科では眼圧の検査は視力検査と同じくらい重要な検査として行われているんですよ。

そもそも眼圧とは何でしょうか??文字を見てわかる通り、眼の圧力という意味ですが、もっとわかりやすく言い換えると、眼球の硬さのことです。

実は眼球は水風船のような作りをしています。角膜や水晶体などには血管がないのですが、栄養を送る必要があるので、眼の中は房水(ぼうすい)という水で満たされていて、房水が目の細胞に栄養を送り届ける働きをしています。

その房水の量が一定に保たれていることで、丸い風船のような形が保たれ、眼圧も正常な圧力をキープしています。その眼圧が何らかの理由で上がってしまうと目に圧迫感が出るというわけです。

眼圧の検査は、皆さん一度は受けたことがあると思います。眼科に検診に行った時にプシュッと風を目にあてる検査を受けたことはありませんか?あれは眼圧の検査の一つで、空気眼圧計によって眼圧を測っています。風を目にあてると目の表面が少し凹みますよね。凹んだ表面が戻るまでの時間を計測して、時間が短いと眼圧が高く、遅いと眼圧が低いということがわかります。

さくらも子供の頃、風を目にあてる検査は何度かやったことがあります。その時は何のためにやるかわかっていなかったので、怖いし気持ち悪いし、すごく嫌いな検査でした。でも空位眼圧計は、簡単に眼圧を調べることができるとても大切な検査なんです。

2.眼圧が上がって目の圧迫感がでる病気

眼圧検査の結果、眼圧が正常値より高く目の圧迫感がある場合は、次のような病気や症状が考えられます。

・緑内障

眼圧が高い、目に圧迫感を感じるといった症状が出た時、代表といえるのが緑内障です。緑内障は放置しておくと、徐々に視野が狭くなり失明することもありますし、完治することがないとても怖い病気です。

でも、早く治療を始めれば、進行を遅くできるため、対策はあります。大事なのは早期発見・早期治療です。緑内障についてはあとで、詳しく説明します。

では逆に、眼圧が低い場合はどんな病気もしくは症状が出るでしょうか?

・視力低下

眼圧が下がると眼球が綺麗な球体を保つのが難しくなります。そのため、光の屈折率が正常ではなくなり、物が見えにくくなり、視力が下がってしまいます。急な視力低下があった場合、何らかの原因で眼圧が下がっている可能性があるので、すぐに病院に行ってください。

・網膜剥離

網膜剥離とは、網膜色素上皮細胞と神経網膜が剥がれてしまうことです。何かが目に当たって起きたり、糖尿病の症状として起こります。激しい殴り合いをするボクサーがよく網膜剥離を起こしています。網膜剥離が起こると、房水の生産量が下がってしまい、眼圧も下がります。

・外傷

何らかの原因で傷がついて房水が漏れ出てしまっている場合も、房水の生産が追いつかず眼圧が下がります。

こういった理由で眼圧が下がってしまうことがあります。眼圧が下がったまま放置しておくと、黄斑という部分が萎縮してしまい元に戻らなくなり低眼圧黄斑症(ていがんあつこうはんしょう)という病気になることがあります。低眼圧黄斑症になると、重い視力障害が出てしまうことがありますので、十分注意してください。

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3.緑内障の早期発見と治療法

日本で失明原因の第一位の病気である緑内障緑内障を患っている患者さんの数もとても多いんです。なんと、40歳以上の人の20人に1人は緑内障だというデータもあります。

思っている以上に多い病気なんですね。しかも怖いことに、パソコンやスマホの普及で目を酷使する人が増えたため、緑内障の低年齢化が進んでいるそうなんです。また、緑内障は自覚症状がほとんどない病気のため、初期症状に気づかず進行してしまっていたという人が8割を超えているそうです。まだ気がついていないだけで緑内障になっている、隠れ緑内障患者さんの数もとても多いと推測されています。

とても怖いですね…これ程多い病気だとは思っていませんでした。しかも低年齢化が進んでいるということは、目を酷使している人は誰もがかかる可能性があるということです。これは他人事だと思わずに、きちんと緑内障について知っておく必要がありそうです。

原因

房水の生産と排出のバランスが崩れて眼圧が高くなり、視神経を圧迫し、視神経に障害が出てしまうのが原因です。ただし、眼圧が正常でも視神経に障害が出る場合もあります。

視神経に異常がおこると目で見た情報が正確に脳に伝わらず、目で見た画像が認識できなくなり、視野や視力に異常がおこります。徐々に視野が狭くなって、見える範囲が狭まっていってしまいます。

症状

・目の圧迫感

眼圧が上がることで、目に圧迫感が出ます。

・視野欠損

視野の一部が欠けて見えなくる症状です。ただ、両目で見ている場合、片方の目に視野欠損があってももう片方の目でカバーするので、視野欠損に気がつかないこともあります。

・頭痛

・吐き気

・眼痛

・充血

急性緑内障の場合、突然眼圧が急上昇するため、頭痛・吐き気・眼痛・充血などの症状が急に現れます。これらの症状が現れた場合は、放置しておかずに必ず眼科に行って診てもらってください。

検査

緑内障の検査には、眼圧検査、眼底検査、視野検査などが行われます。自覚症状がほとんどない緑内障では、早期発見のため検査が大切になってきます。

目に異常がなくても、40歳を超えたら年に一回は目の定期健診にいきましょう!

治療

緑内障で傷ついた視神経は回復することができないので、治療は緑内障の進行を遅らせるために行われます。早めに治療を始めることがとても大切です。

眼圧を下げるための点眼薬や内服薬、薬での治療が効果的でない場合はレーザー治療、それでも効果が得られない場合は手術が行われます。緑内障は完全に治ることがないため、不治の病です。ですが、一生つきあっていかなければならない病気ではありますが、早期に発見でき、きちんと治療を続けていれば現在の視力を維持することもできます。

やはり何より大切なのは、早期発見!早期治療!ということです。

4.最後に

今回は目の圧迫感や眼痛が出る病気についてまとめてみました。その圧迫感がただの眼精疲労から来るものだったらいいのですが、緑内障という怖い病気も目の圧迫感や眼痛が出ることがあることがわかりましたよね。

さくらも緑内障は老人のなる病気だと思っていましたが、今回ブログをまとめてみて、40歳以上の20人に1人もの人が緑内障にかかっていると知ってびっくりしました。さくらもそろそろ定期健診が必要かもしれません。皆さんも定期健診と普段から目の状態をチェックすることを忘れないようにして、緑内障に気をつけてくださいね。

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