朝目が覚めた時、目の奥が痛い、目がゴロゴロする、目がヒリヒリする…そんな眼痛がさくらも起こることがあります。爽快なはずの朝からそんな症状があったら不快ですよね。
夜ゆっくり寝て身体も目も回復しているはずの朝に、なぜそんな症状がでてしまうんでしょうか?
今回はそんな朝の目の不快感について
「朝・寝起きに目が痛い原因とは?!」
「目の奥が痛い原因とは?!」
「眼精疲労・ドライアイとブルーライト」
を中心にまとめてみたいと思います。
1.朝から目が痛い原因とは?!
朝起きた時から、目が痛くて開けづらい、ヒリヒリする、目がだるいなどの症状がある方いませんか?そんな目の痛みがでる病気には次のようなものがあります。
・ドライアイ
朝・寝起きに目が痛くなる原因として、一番多いのがドライアイです。普段はドライアイの症状を自覚していない人でも、寝ている間はまぶたはとじたままで、涙の分泌が少なくなっているため、ドライアイの人は寝起きの朝の時間帯に目が乾いて痛くなります。
目をつぶって寝ていると目がまぶたでぴったりと守られているため、乾燥しないような気がしますよね。でも実は、涙腺で作られた涙をまばたきをすることで目の表面全体に行き渡らせているため、まばたきをしないと目が乾燥してドライアイになってしまいます。
普段、パソコンやスマホを集中してしている時もまばたきの回数は減っていますが、寝ている時もまばたきを全くしないので、目を覚ましたばっかりの朝は目の乾きがひどくなっています。そのため、目の不快感や眼痛、目の奥の痛みなどが起こることがあります。
・ものもらい
朝、目にごろごろと異物感を感じた場合、実はものもらいができてる可能性があります。腫れが少しでる程度なら自然に治りますが、化膿したりひどくなると眼痛が強くなる恐れがあるので、目に異物感や違和感を感じた時は放置せず早めに眼科に行ってくださいね。
・結膜炎
いわゆる、「はやり目」と呼ばれる目の病気で、ウイルスが目の中に入っておこります。朝起きると目やにが大量に出ている、目が開かない、充血する、涙が大量に出るなどの症状がでます。
結膜炎は感染力がとても強いので、同じタオルを使った家族や友達に感染する恐れがあります。周囲に移さないよう気をつけましょう。
・角膜びらん
角膜に傷がついたり、はがれる病気です。寝ている間に無意識のうちに激しく目をこすってしまったり、目にごみが入って角膜に傷がついてしまったりしておきます。朝、起きたばかりの時間帯は目の水分量が落ちているため、目がひりひりと痛みます。時間がたつと治まるのが特徴です。
・兎眼(とがん)
目がうさぎのように飛び出してくる病気で、目が完全にとじていないため、就寝中に目が乾燥してしまい、朝おきると目が痛いという症状がでます。
原因としては、顔面神経麻痺や脳梗塞・脳腫瘍による部分症があります。もしこういった病気にかかっている場合、兎眼になる可能性があるので気をつけてください。
・睡眠時無呼吸症候群
就寝時、知らない間に呼吸が長い時間止まっていて、そのせいであまり疲れが取れず、昼間突然眠ってしまうことがある病気です。中年の男性に多いと言われていますが、女性でも若い人でも睡眠時無呼吸症候群になる恐れがあります。
この睡眠時無呼吸症候群が原因で、目の疲れや眼痛、朝起きた時に目が乾くといった症状が出ることがあります。意外ですが、目の不調が症状として出るんです。眼睛疲労が取れない人、眼痛がひどく目の奥まで痛むような人は、睡眠時無呼吸症候群を疑ってもいいかもしれません。
・糖尿病
実は、糖尿病は初期症状で目にトラブルがでることが多いです。朝起きると目が痛いという症状のほかに、視力低下、眼痛、充血、目がかすむ、物が二重に見えるなどの症状がでます。
たかが、朝の時間帯に目が痛いだけと甘くみていられない程、色々な病気の可能性があることがわかりましたね。病気のサインを見逃さないように、朝目覚めた時の自分の目の状態に注意を払ってあげてくださいね。
2.目の奥が痛い原因とは?!
次は、目の奥が痛いときの原因についてです。目の奥が痛いといっても、ズーンと痛い、チクチクと痛い、激しく痛いなど色々な痛みがあります。それぞれの痛みによって原因も違ってきますので、見ていきましょう。
・副鼻腔炎
風邪をひいた時に、鼻からばい菌が副鼻腔と呼ばれる顔の奥の方にまで入ってしまい、そこに膿がたまってしまう病気です。蓄膿症とも呼ばれています。
目の奥がズシーンと重いような痛みがあり、膿のような鼻水が出るのが特徴です。顔の中に膿がたまっているので、顔が圧迫されて、目の奥の痛み、歯痛、頭痛も起きます。
副鼻腔炎は自然治癒しない病気で、耳鼻科でたまった膿の吸引や鼻の洗浄をしないと治りません。さくらも風邪をこじらせた時に副鼻腔炎になってしまい、とても辛い思いをしました。目の奥、歯といった風邪とは関係のなさそうな部分に痛みが出るので、おかしいなと思ったら早めに耳鼻科に行ってください。
・三叉神経痛(さんさしんけいつう)
三叉神経痛は目の奥に刺さるような痛みがあり、顔全体にえぐられるような激しい痛みが出るのが特徴です。顔にある神経に突然痛みが走る病気です。
脳腫瘍や副鼻腔炎、虫歯、ウイルスへの感染症などが原因のこともありますが、原因不明のことが多いそうです。そして、この原因不明の痛みを総称して、三叉神経痛と呼ぶ場合もあります。発症するのは50歳以上の人が多く、男性より女性に多く、痛みが出る時間は数秒から数分です。
三叉神経痛の痛みは、「電気がビリビリと走るような痛み」「針でチクチクと刺されるような痛み」と表現されます。ビリビリとした痛みやチクチクとした痛みを感じる時は三叉神経痛かもしれません。
・緑内障
目の奥の痛みに加えて、視野にも異変があれば緑内障の可能性があります。年配の人に多い病気で網膜の細胞に異変が起き、視野が欠けたり、だんだん見えなくなってしまう病気です。
最近では、パソコンやスマホの影響で緑内障の低年齢化が進んでいます。しかも自覚症状がほとんどないため、他人事とは思わず少しでも目に異変を感じたら眼科で診てもらったり、日頃から定期検診を受けるように心がけてください。正しい治療を受ければ悪くなるのを抑えることはできますが、完治させることはできない不治の病気で、失明する恐れもあるので、異変に気づいたら早めに眼科に行ってくださいね。
・群発頭痛(ぐんぱつずつう)
発作のような激しい痛みなら群発頭痛かもしれません。目がえぐられるような痛みが起きます。群発頭痛は1年に数回のペースで周期的に起き、一旦群発頭痛が起こると数ヶ月頭痛が続き、また何ヶ月か間があいた後に、数ヶ月頭痛の周期が来ます。20?40代の男性に最も多く起こるそうです。痛みは15分~3時間ほど続きます。夜中や早朝に起きるのも特徴です。
とても辛い頭痛ですが、なぜ起こるのかそのメカニズムはまだわかっていないそうです。病院では、薬の治療と酸素吸入法による治療をしてもらえるそうなので、群発頭痛が疑われる場合は病院に行ってみてくださいね。
・脳腫瘍(のうしゅよう)
目の奥の痛みが日に日に強くなっていく、または嘔吐の症状もあれば、脳腫瘍かもしれません。目の奥の痛みのほかに、頭痛、嘔吐、けいれんなどの症状もでます。それほど多いケースではないと思いますが、脳腫瘍はとても怖い病気なので、目の奥の痛みがいつまでも続く場合や他にもおかしなところがある場合、すぐに病院で診てもらってください。
・眼精疲労・ドライアイ
目を酷使し過ぎて、目の奥にまで疲労が蓄積して痛みがでることがあります。目の疲れがひどくなったものを眼精疲労と言います。目の疲れの症状の他に肩こり・首こりなどの症状があれば眼精疲労の可能性が高いです。
目はたくさんの刺激にさらされています。パソコン・スマホのやり過ぎ、ブルーライト、紫外線も目にとって刺激になります。日頃から目をいたわってあげないといけませんね。
そんな眼精疲労・ドライアイの対処法としては目の奥の痛みに効くツボを押してみるのはどうでしょうか??動画で紹介されているので是非挑戦してみてください。
他にも手軽に眼精疲労や目の奥の痛みを和らげる方法があります♪
・目を温めて冷やす温冷法
蒸しタオルや冷やしたタオルを使ったり、保冷剤や目元を温めるグッズを使って目を温める&冷やすのを繰り返します。目を温めたり冷やしたりを繰り返すことで、縮こまった血管が一気に広がり、目の血行が良くなります。
温冷法のやり方など、目の疲れを取る方法はこちらを参照→簡単!温める&冷やすだけ!スッキリ目の疲れを取る方法☆
・目薬・薬
目の疲れを取って目をいたわる方法と言えば、目薬は定番ですよね。市販の目薬もいろいろな種類がありますが、目薬を使うときの注意点は、目を傷つける防腐剤が入っていないものを選ぶことです。
防腐剤はなぜ悪いのか?どの目薬がおすすめか?など、詳しくはこちらを参照→痛いほど目が乾くドライアイと頭痛には関係が!目薬の効果的な使い方も!
・目の体操
目を閉じたり開いたり、グルグルと回したり、上下に動かしたり、眼球の運動をしましょう。体を動かすと血行が良くなって温まるように、目の筋肉も動かすと目の血行が良くなりますよ!
体の運動と違って目の運動は場所を取らないところもいいですね。座ったままでも移動中でもいろいろなところでできます!一度覚えてしまえば、ずっとできる便利なものですので、是非習慣にしてください。
目の体操はこちらで詳しく紹介しています→昼間から眠い・目がだるい!取れない眠気と疲れは眼精疲労が原因かも?
いろいろな改善方法がありましたね!たかが、眼精疲労と甘くみていると目の奥の痛みがどんどんひどくなってしまいますので、痛みがひどくなる前に対処してあげてくださいね。
3.眼精疲労・ドライアイとブルーライト
目の痛みや目の奥の痛みの原因として、眼精疲労とドライアイが登場しましたが、どちらも現代人の多くが悩んでいる症状です。
その原因として考えられるのが、パソコン・スマホの普及です。今まで以上に目を酷使する時間が増えたこと、パソコン・スマホから出る「ブルーライト」という強い光がとても目に悪いことが原因としてあります。
ブルーライトは目以外の身体にも悪影響がるのですが、それには「自律神経」に影響を与えるからという理由が考えられます。ブルーライトやストレスによって自律神経が乱れると、リラックスするために必要な副交感神経がうまく働かなくなります。
そうなると
・目の乾き・ドライアイ
自律神経は目に潤いを適切に与える働きもしているため、自律神経が乱れると目が乾きやすくなります。
・冷え性
自律神経の働きで体温が調整されているので、その働きが乱れると冷え性が悪化します。
・不眠症・眠りが浅い
不快眠りのためには副交感神経が優位になっている必要があります。交感神経が高ぶったまま眠りについても質のよい睡眠が取れません。
・うつ症状
イライラしたり、落ちこみやすくなったり、不安感がでたり、精神的な影響もでてきます。
・疲労感
ブルーライトの影響や眠りの浅さが原因で慢性的な疲労感が抜けなくなります。
こんな風に、ブルーライトには悪い影響がたくさんあるんです。といっても、パソコン・スマホは生活に欠かせないものですし、どうすればいいでしょうか。
・ブルーライトカットをする
ブルーライトをカットするいろいろな商品が売られています。パソコンやスマホの画面にブルーライトカットフィルムを貼ったり、ブルーライトカット眼鏡をかけると、目をブルーライトから守ってあげることができますね。
・布団に入ったらスマホは見ない
寝る前にブルーライトの強い光を浴びると活動的な行動をつかさどる交感神経が優位になり、リラックスモードをつかさどる副交感神経がうまく働かなくなります。
そうすると眠りの質も悪くなり、ますます身体の疲れも目の疲れも取れなくなってしまいます。なので、寝る前はリラックスする時間にあてて、スマホは見ないようにしましょう。きっと朝の目覚めもよくなるはずです!
4.最後に
今回は朝から目が痛い、目の奥がズキズキと眼痛がするなどの不快な症状をテーマにまとめてみました。いろいろな病気がでてきましたが、きっとほとんどの人が眼精疲労・ドライアイじゃないかなと思います。
そしてその犯人はブルーライトじゃないかと思われるので、ブルーライト対策をしっかりとして、気持ちよく朝が迎えられるようにしてくださいね!
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