アロマのある生活に慣れてしまうと、もうアロマなしで生活できないような気になりませんか?さくらはお風呂からマッサージまでアロマのお世話になりっぱなしです。
ただ、ローズマリーはアロマは高血圧の人には使ってはいけないなど、アロマの使用には禁忌があり、使用上の注意を守って使わなければいけません。アロマはいい香りを楽しむものだと思って身体への効果を気にせず使っている人はいませんか??アロマの種類によっては逆効果になることもあるので、持病がある方は特に注意が必要です。是非覚えておいてください!
※禁忌(きんき)とはやってはいけない事という意味です。
この記事でわかること...
「アロマオイルを使う際の注意点」
「アロマオイルの使用が禁忌となる病気まとめ」
「高血圧の人はNG!ローズマリーの禁忌とプラスの効果&認知症予防効果」
1.アロマオイルを使う際の注意点
アロマオイルは薬?!
まずアロマオイルについて。
日本ではアロマオイルは雑貨屋さんなどで売られていて雑貨品扱いですが、ヨーロッパでは医療に用いられていたり、薬局で取り扱われていることもあります。それ程アロマオイルの効能が認められていて、かつ効果が強いということです。
お薬を自己判断で勝手に飲むのがよくないように、アロマオイルも使用方法を間違えると身体に害が出てしまいます。病院にかかっている方は医師にアロマを使っていいか相談したり、信頼できるアロマセラピストの指導を受けるのもいいですね。
また、アロマオイルは大量のハーブから抽出された、ものすごく濃いハーブの成分を含んでいる濃縮されたオイルです。種類によって違いはありますが、アロマオイル1滴に含まれるハーブの量はとんでもない量です。
そんなアロマオイルを天然のものだからそれほどきつくないだろうと、希釈もせずにそのまま肌に塗ったとします。アロマオイル2、3滴でもそこには何百何千という大量のハーブが含まれているわけです。いくら身体に良いものでも、そんなに大量に使えば身体に悪いですよね。
過ぎたるは及ばざるがごとしという格言もありますが、どんなに良いものでも適量を超えると身体にとって毒になってしまいます。
濃度に注意!
アロマオイルを使う時は、どのアロマであれ、濃度に十分気をつけて使ってください。例えばお風呂の湯船に入れて香りを楽しみたい時、アロマオイルを入れ過ぎると肌に炎症を起こすこともあるので2、3滴で十分です。
また、アロママッサージをする時は必ずホホバオイルやアーモンドオイルのような植物オイルのキャリアオイルで希釈して使ってください。香りもいいし効果も得たいからといって、沢山アロマオイルを入れると逆効果だということを覚えておいてくださいね。
アロマオイルには質の違いがあります。最近では百均でも売られていますし、値段が安いものから高いものまで色々ありますよね。
きちんとハーブから抽出したものもあれば、安い粗悪品の中には、植物オイルに香料でアロマの香りをつけただけのものもあります。香りづけされただけのオイルは、香りは楽しめますが、そのアロマの成分が入っていないため本来持つ効能は期待できません。
なので、アロマオイルを購入するときには、パッケージをよく見て、植物の学名、抽出された部位、抽出方法などがきちんと書かれているか、保存料・香料が含まれているかを必ずチェックしてくださいね。
アロマオイルを使うときは「濃度と成分」に気をつける!と、覚えておいてくださいね!
基本的なアロマの注意点がわかったところで、アロマの使用が禁忌となる病気などを紹介します。
2.アロマオイルの使用が禁忌となるケースまとめ
アロマオイルの中には、妊娠中や持病がある人は使わない方がいいものがあります。アロマの使用が禁忌となるケースは次の通りです。
低血圧の禁忌アロマ
・ラベンダー
ラベンダーに含まれる成分に血圧降下作用があるため低血圧の禁忌となっています。低血圧の人が使うと血圧が下がりすぎてだるくなったり気分が悪くなることがあると言われています。
ただし、ラベンダーは安眠効果がありリラックスには最適なので、低血圧の人は朝ではなく夜寝る前にラベンダーを使いましょう。
うつ病の禁忌アロマ
・サンダルウッド
サンダルウッドの重厚な香りが気分を憂鬱にさせるからだそうです。気分が落ち込んでいる時に使うとさらに気持ちが落ちてふさぎこんでしまう可能性があるので避けましょう。気持ちが落ち込んでいる時は気分が上がるアロマオイルをチョイスしましょう。
ただ、サンダルウッドは気持ちを落ち着かせるので瞑想やヨガで使われたり、寺院などでも使用されています。緊張が高まっている時や、イライラした気持ちを落ち着かせたい時に使いましょう。
妊娠初期の禁忌アロマ
・ジャスミン、ラベンダー、カモミール、ゼラニウム、メリッサ、イランイラン
通経作用と言って月経を誘発させる作用があるため安定期に入るまでは使用しないようにしてください。妊娠初期の大事な時期はアロマオイル自体避ける人もいるそうです。何かあってからでは遅いので、アロマオイルを使いたい場合は、主治医と相談して体調を見ながらにしてくださいね。
妊娠中の禁忌アロマ
・カンファー、クラリセージ、サイプレス、ジャスミン、シダーウッド、ジュニパー、ゼラニウム、ローズマリー、マージョラム、ミルラ、ローズ、メリッサ、ヤロウ
神経毒性があり刺激が強すぎるアロマや、ホルモンに似た働きがあるアロマは、妊娠中はよくありません。妊娠中はできるだけ安静に過ごしたいもの。穏やかな作用のアロマオイルを使いましょう。
てんかんの禁忌アロマ
フェンネル、ローズマリー、セージ、シダーウッド、カンファー、ヒソップ
てんかんがある方は、神経毒性があるケトン類を含むアロマオイルは禁忌です。
腎臓障害の禁忌アロマ
・ジュニパー、ブラックペッパー
長期間使用すると腎臓に負担がかかるので、腎臓が弱い方は避けてください。
車の運転など集中力を要する時の禁忌アロマ
・クラリセージ、イランライン、ジャスミン、マージョラム
これらのアロマは気分を明るく幸せにさせたり、陶酔する感じをもたらすため、集中を妨げます。車の運転は集中して落ち着いて行う必要がありますもんね。事故をしないよう高揚感のあるアロマオイルは避けましょう。
喘息の禁忌アロマ
・カンファー
カンファーは神経毒性があり神経への刺激が強いアロマなので喘息の方は避けてください。
高血圧の禁忌アロマ
・ユーカリ、ローズマリー、ペパーミント、セージ、タイム、ヒソップ
血圧を上げる作用があるため、高血圧の持病がある人は避けましょう。
いかがでしたか??禁忌アロマがたくさんありました。ただしこの禁忌アロマは、アロマオイルを扱っている団体やセラピストによって異なる場合があります。なので、今回紹介したアロマオイルと別のものが禁忌として載っていることもあります。
持病がある人は、ここに名前が挙がっていないアロマオイルを使う場合にも、しっかりと確認してから使ってくださいね。
3.高血圧の人は厳禁!ローズマリーの禁忌と認知症予防効果
高血圧の人の禁忌アロマに、ローズマリーがありましたね。その強い香りからもわかるように、ローズマリーを禁忌とする病気が高血圧以外にもいくつかあります。
ローズマリーの禁忌
:高血圧、てんかん、妊娠中の使用、乳幼児の使用など。
ローズマリーは刺激と効果が強いアロマに分類されるので、高血圧・てんかんの持病がある方のほかに、妊婦さんや赤ちゃん・子どもへの使用も禁忌となっています。
何だかローズマリーがとても悪いように思えてしまいますが、ローズマリーは悪いところばかりではないんです!とっても優れもののアロマオイルなんです!
ローズマリーはすばらしいアロマオイルなので、効果効能についても紹介しておきます。
ハーブの女王と呼ばれるほど様々な効果があり、アンチエイジング作用があるので若返りのハーブとも呼ばれています。さくらはローズマリーの大ファンです。ローズマリーの効果について詳しくはこちらを参照↓
また、高級シミ用化粧品にもローズマリーが配合されているそうですよ。シミしわ改善効果があるローズマリーを使って、自分で手作りすれば添加物もなく安心で効果の高いローズマリーの化粧水・軟膏が作れます。実際に自作のローズマリー軟膏でシミが薄くなったとの口コミもありましたので、効果が期待できます!詳しくはこちらを参照↓
そんなローズマリーには認知症予防の効果もあるんですよ。テレビで紹介されたこともあるのでご存知の方もいるかもしれませんね。
認知症予防に効果的なアロマオイル
昼:ローズマリー、レモンを2:1
夜:ラベンダー、オレンジを2:1
昼のアロマと夜のアロマを数時間焚いて、芳香浴を楽しむだけで認知症予防になるそうです。昼のアロマに挙げられているローズマリーは記憶力・集中力を高める効果があります。認知症予防に最適なのがわかりますね。レモンとの相性もばっちりなので気分がシャキッとすると思います。
夜に使うラベンダーは安眠効果もあります。夜はリラックスしてよく眠れるようこのようなブレンドになっているのかもしれません。
認知症が心配な年齢になってきたら是非アロマでも予防をしてみてくださいね。残念ながら高血圧の方は昼のアロマは使用しないでくださいね。
4.最後に
今回は、アロマと禁忌についてまとめてみました。アロマは楽しいですがやはり身体に作用する面もあるので、禁忌には気をつけたいですね。
アロマセラピストの知り合いから聞いた話ですが、高血圧の持病があるお客様がローズマリーの香りが嫌いで、「私は高血圧だからローズマリーを身体が拒否している!」とおっしゃったことがあるそうです。自分が不愉快だと感じる香りは体に合わないということかもしれません。
アロマを楽しむ時は自分の好きな香りを本能的に選んで、効果はおまけでついてくると思うくらいがいいかもしれません。ただ、持病がある人、妊婦さんはアロマの禁忌に注意してくださいね。