アロマを日常生活に取りいれている人にとって、アロマはリラックスしたりリフレッシュするのに欠かせないものだと思います。
でも、赤ちゃんがいる場合、アロマを使っていいか心配になりますよね。特にローズマリーのように刺激が強いアロマの場合、余計に心配になると思います。
ということで今回は、
「赤ちゃんにアロマを使ってもいい?悪い?」
「年齢別OK・NGのアロマオイル」
「ローズマリーは刺激が強いので要注意!」
を中心にまとめてみたいと思います。
1.赤ちゃんにアロマを使ってもいい?悪い?
日本ではアロマオイルは雑貨屋さんなどで売られていて趣味の雑貨のように扱われていますが、ヨーロッパではアロマオイルは医療に用いられたり、薬局で売られていることもあります。それ程効果が強いものです。
また、アロマオイルは大量のハーブから数滴抽出されるもので、ハーブの成分が濃縮されたものです。そのため、アロマオイル1滴に含まれるハーブの成分はものすごく濃厚なものでその効果も想像以上にパワフルです。
天然成分だからそれ程強くもないだろうと思って2、3滴のアロマオイルを希釈もせず身体にすりこんだとしたら、それは何百何千ものハーブを身体にすりこんでいるのと同じことです。いくら身体にいいものでも、大量に摂取すれば身体にいい訳がありませんし、場合によっては身体に異変が起きてしまうかもしれません。
こういったことから、大人よりも身体が小さく身体の機能も不完全な赤ちゃんにアロマオイルを使う時は大人以上に注意が必要です。何かあってからでは遅いのでアロマオイルの濃度には特に気をつけてください。
では、本題の赤ちゃんに対してアロマオイルを使っていいのか悪いのか?それは、アロマオイルを扱っている団体によって考え方が異なっているようですが、1歳までの赤ちゃんには使わない方がいいという考え方が一般的なようです。
生まれたての赤ちゃんは目が見えないので嗅覚によって母乳の匂いをかぎわけて飲むと言われています。そのため、赤ちゃんの嗅覚はすごく優れていて、洋服の上からでもお母さんの母乳の匂いがわかる程だそうです。
また、生まれたての赤ちゃんにとってこの時期はお母さんの匂いを覚える大切な時期です。なのでアロマオイルの強い香りがするとお母さんの匂いや母乳の匂いがわからず、不安を覚える可能性があります。
どうしてもアロマオイルを使用したい場合は、赤ちゃんの嗅覚が大人と同じレベルになる生後6ヶ月頃以降にしましょう。濃度はかなり薄くし、15~20分くらい香りを楽しむ程度にしましょう。
1~3歳の赤ちゃんには、芳香浴はOKとされています。芳香浴とは、アロマディフューザーやアロマスプレーでアロマの香りを楽しむことです。ただこの時も、赤ちゃんは刺激に弱いことを忘れず、アロマオイルの濃度は大人の10%程度になるようにしてください。また、長時間芳香浴をし過ぎないようにし、15~20分程度にしておくと安心です。
3~8歳になると、赤ちゃんという歳でもありませんし、アロママッサージやアロマバスなどのアロマオイルを使ったトリートメントができるようになります。この時、キャリアオイル(ホホバオイル、アーモンドオイルなどの植物オイル)で希釈するときには、濃度を大人の半分にしてください。
8~14歳になると、大人と同じようにアロマオイルを使っても問題ありません。ただやはり濃度は大人の半分程度になるようにしておきましょう。
赤ちゃんや子どもがいてもアロマを楽しみたいという気持ちはわかりますが、生後半年までは我慢して、その後は濃度に気をつけてアロマを楽しんでくださいね。
次は赤ちゃんに使ってもOKなアロマオイルを赤ちゃんの年齢別にご紹介します。
2.年齢別OK・NGのアロマオイル
赤ちゃんの年齢に応じて使ってもいいアロマオイルがあります。刺激が強すぎるものは1歳を過ぎていても赤ちゃんに使うのは良くない場合がありますので、注意してください。
<赤ちゃんにNGなアロマオイル>
1歳まで … レモン、バジル、シダーウッド
2歳まで … ユーカリ、レモングラス、ローレル、シトロネラ
5歳まで … ローズマリー
6歳まで … ペパーミント
<赤ちゃんにOKなアロマオイル>
1歳未満でもOK … ラベンダー、カモミール
この二つは文献によっては原則使用不可の1歳未満でも使っても大丈夫だとされています。使う時はアロマディフューザーではなく、お湯に1滴垂らしてほのかな香りを楽しむといった感じで様子を見ながらにしてください。
1~3歳 … ラベンダー、カモミール、ティーツリー
<赤ちゃんの鼻づまりにぴったりなアロマオイル>
赤ちゃんはよく鼻がつまりますよね。自分で鼻をかむこともできず辛そうにしているのは見ている方も辛いです。そんな時はアロマオイルを使って鼻づまりを楽にしてあげましょう。
鼻づまりに即効性のあるミント系のアロマオイルは赤ちゃんにはNGなので、オレンジのアロマオイルを使用しましょう。この時も芳香浴のし過ぎに注意です。
<赤ちゃんの夜泣きにぴったりなアロマオイル>
赤ちゃんの夜泣きにはラベンダーがぴったりです。ラベンダーは1歳未満でもOKとされるほど赤ちゃんにとって刺激が少ないので、安心して使えますね。ただアロマの濃さにはくれぐれも注意。ガーゼやハンカチに数滴垂らして、赤ちゃんの枕元に置いておくだけで効果的です。
ラベンダーの安眠・リラックス効果は大人にももちろん効果的なので、赤ちゃんの夜泣きで睡眠不足・育児疲れをしているママにもいいですね。
<赤ちゃんの咳にぴったりなアロマオイル>
咳を鎮める効果のあるユーカリ・ベルガモットがおすすめです。ベルガモットは柑橘系の香りがするアロマオイルで、リラックス効果もあります。ただユーカリは2歳未満の赤ちゃんには使わないでくださいね。
<赤ちゃんの風邪・インフルエンザ予防>
殺菌効果のあるティーツリー・ラベンダーがおすすめです。どちらも小さい赤ちゃんでもOKなアロマオイルなので安心して使えますね。
風邪が流行る前に家族が風邪を引かないようアロマディフューザーで殺菌しておくと、赤ちゃんに風邪が移らなくていいかもしれません。
赤ちゃんのいる家庭ではアロマにも神経質になってしまいますが、うまくアロマを利用できたらいいですね。
3.ローズマリーは刺激が強いので要注意!
ハーブの女王と呼ばれるほど効果効能の多いローズマリー。若返りのハーブとも呼ばれていてシミしわにも効果的なので、使っている方も多いんじゃないでしょうか。鶏料理などにも使われていますよね。
ただ、あの刺激的な香りからもわかるようにローズマリーは作用がとてもパワフルなハーブの一つです。そのため赤ちゃんが5歳になるまでは使わない方が無難かと思います。
殺菌効果を期待してローズマリーを使いたい場合、代わりにティーツリーやユーカリを使いましょう。ユーカリは2歳まではNGですが、ローズマリーよりも効果が緩やかなので赤ちゃんにも安心です。
ローズマリーを使いたい場合、代わりになるアロマオイルで作用が穏やかなものを探してみるといいですね。
ただ、ローズマリーには女性にうれしいアンチエイジング効果が高いです。しかもローズマリーはお料理でも良く使われるためスーパーでも売られていて手に入りやすいハーブでもあります。そんなローズマリーを使って手作りの化粧水・シミしわを改善してくれる軟膏を作ることもでき、化学成分も無添加なので、赤ちゃんのいるママにはとてもオススメです。
ローズマリーは赤ちゃんには避けたいアロマの一つですが、ママには是非使ってもらいたいハーブの一つです。
ローズマリーの化粧水・軟膏についてはこちらを参照 → 作り方は簡単!ローズマリーでアロマ生活!アロマスプレー・ハーブオイル・軟膏
4.最後に
今回は赤ちゃんとアロマについてまとめてみました。さくらもアロマが大好きなのでアロマのない生活は辛いですが、赤ちゃんが小さいうちは、赤ちゃんが寝た後に一人でお風呂に入るときにアロマオイルを湯船に垂らしたりしてアロマを楽しんでもらうのがいいかなと思います。
大好きなアロマを使えば香りでリラックスできて育児疲れも取れそうですね。
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