キャリアオイルには色々な種類があるので、好みのものを何種類かブレンドして使いたい時がありますよね。でも、キャリアオイル同士の相性やブレンドの正しい方法がわからず、躊躇してしまうことがあると思います。
さくらんの場合、カスターオイル(ひまし油)を購入したものの粘性が高すぎてうまく使えず、他のキャリアオイルとブレンドして使おうと思い、キャリアオイルのブレンドについて調べました。
この記事で学べること・・・
「キャリアオイルのブレンドの相性」
「上手なブレンドの方法」
「美肌効果アップ!キャリアオイルのおすすめブレンド」
1.キャリアオイルのブレンドの相性
キャリアオイルをブレンドする時のポイントを説明します。
テクスチャーによる相性
キャリアオイルには、さらっとした軽いテクスチャーのものから、粘性が高くべたっとした重いテクスチャーのものまで、種類によって手触りが全然違います!
そんなテクスチャーの違いでブレンドする方法があります。重いテクスチャーで使いづらいキャリアオイルには軽いテクスチャーのキャリアオイルを混ぜて、使用用途にあったテクスチャーにブレンドしましょう♪
粘性の高く重いテクスチャーのキャリアオイル同士をブレンドしても伸びが悪く使いづらいので相性はあまりよくありません。粘性を比較した下の表を参考に、粘性が高いキャリアオイルを使いたい場合は、さらっとしたキャリアオイルとブレンドして使ってくださいね。
参照:Tea-treeの森
ベース向き・ブレンド向きによる相性
どのキャリアオイルも基本的に単独で使用することができます。
ただし、粘性が高いもの、高価なもの、癖の強いものはそれ単品だけで使うのは難しいですよね。そんなキャリアオイルはブレンドに適しているブレンド向きのオイルと言えます。
逆に、さらっとして伸びがよく単独でも使いやすいもの、値段がお手頃で惜しみなく使えるもの、低刺激で幅広い人の肌に合いやすいものは、それだけで単独で使ったり、他のオイルとブレンドする時のベースのオイルとして使うのに向いていると言えます。
ではどんなオイルがベース向きのキャリアオイルなのでしょうか?
単独使用OK・ベース向きのキャリアオイル
・アプリコットカーネルオイル:
肌質を問わず使えて、とても軽く滑りがいいテクスチャーが特徴。肌馴染みもよく、肌を柔らかくしてハリを出し、荒れた肌を整える効果もあるのでスキンケアにぴったり。 オレイン酸を豊富に含み酸化しにくいのも特徴。マッサージだけではなく、スキンケアにもおすすめ。刺激が弱いため乳幼児にも使えますよ。
・アーモンドオイル:
アーモンドは栄養価が高く、美容健康にいいナッツとして人気になってきましたよね。さくらも素焼きのアーモンドをおやつ代わりに食べています。そんなアーモンドの栄養を含んだアーモンドミルクやアーモンドオイルも最近人気になっています。
アーモンドオイルにはオレイン酸が60%も含まれているため、老化防止効果がとても高いんです。ビタミンB2やミネラルも含まれているんですよ。しかも低刺激という特徴があるので、敏感肌の人にもぴったりです。というわけで、アーモンドオイルもキャリアオイルとしておすすめです。メーカーによってはスイートアーモンドオイルという名前で販売されていることもあります。
・オリーブオイル:
オリーブオイルもキャリアオイルとして定番ですよね。ホホバオイルよりもしっとりとした使用感が特徴で、感想が気になる人におすすめです。
食用のものが手に入りやすくリーズナブルなので、マッサージオイルに代用する方も多いと思います。ただし、食用のオイルは肌に刺激になることがありますので、顔に使う場合や敏感肌の人は、やはりマッサージ用のオリーブオイルを使う方がいいかと思います。身体をマッサージする場合、食用のオリーブオイルでも十分かもしれません。
・グレープシードオイル:
グレープシードという名前の通り、ぶどうの種を搾って抽出するオイルです。コレステロールを減らす作用、抗酸化作用があるのが特徴です。肌なじみがよくて軽いテクスチャーで香りもほぼ無臭なので、初心者にもおすすめです。
白ワインを作る過程で出た種を使うので、ワインの産地で作られることが多いです。どのような肌質でも使えて、美容効果が高いオイルです。
・ピーチカーネルオイル:
肌の保湿に使われ、アンチエイジング効果やアトピーの改善に効果があります。
・ヘーゼルナッツオイル:
脂っぽい肌のスキンケアに適したオイルです。 肌の保湿や荒れた肌の再生、アンチエイジングにおすすめです。
・ホホバオイル:
キャリアオイルとして定番のホホバオイル。滑らかなテクスチャーが特徴で使いやすいオイルです。ホホバオイルに含まれるワックスエステルという成分がお肌の角質に含まれる成分と同じため、お肌に馴染みやすく成分が浸透しやすいのが特徴です。
肌質・使い方を選ばない一番使いやすいキャリアオイルだと思います。また、定番のキャリアオイルのため、リーズナブルで手に入りやすいのもいいところだと思います。
・マカデミアナッツオイル:
マカダミアナッツオイルは滑らかなテクスチャーで使いやすく、お肌と同じパルミトレイン酸を20%以上も含んでいるため肌へ浸透しやすいオイルです。
さくらはマカダミアナッツオイルの香りを嗅ぐと、マカダミアナッツチョコを連想してしまうようで、何だかハワイ土産のチョコレートを塗りこんでいるような気分になって幸せな気持ちになります。マカダミアナッツは香ばしくていい香りが特徴的です。
ブレンド向きのキャリアオイル
・アボカドオイル:
森のバターと呼ばれ栄養価が高いアボカドオイルは、保湿性の高いオイルです。ただ、粘度が高く重めのテクスチャーなので、ベタベタとするのが嫌いな人には不向きだと思います。
でも粘度が高いという特徴があるので、強くマッサージをしても肌の負担になりにくく、保湿効果も高いです。重いテクスチャーのキャリアオイルがほしい方にはおすすめのオイルです。他のキャリアオイルと混ぜて使うのもおすすめです。
・イブニングプリムローズオイル(月見草油):
リンパの流れを良くし、むくみやセルライトに効果のあるオイル。アトピーやアレルギーの緩和効果。PMS(月経前緊張症)や更年期障害にも効果的。酸化しやすいので他のオイルに混ぜて使うのがおすすめ。
・ウィートジャームオイル(小麦胚芽油):
ビタミンEが豊富に含まれています。抗酸化作用・アンチエイジング効果が高く、血行不良の肌におすすめです。小麦アレルギーの人、敏感肌の人は避けた方が無難なので注意してください。
・カレンデュラオイル:
低刺激で妊婦さんや乳幼児のスキンケアやマッサージにも使えるオイル。美容にも効果的で肌荒れ、シワ、たるみの予防改善に使うことができます。
・セントジョンズワートオイル:
肌の傷や炎症などの皮膚のトラブルに効果的です。むくみ、だるさ、肌の傷、火傷、打撲、捻挫、腰痛、神経痛、関節津、リウマチなどの痛みがある時にマッサージオイルとして使うのがおすすめです。
・ローズヒップオイル:
ローズヒップオイルと言えば、美白効果が高いことで有名ですよね。他にもお肌のハリや弾力を取り戻したい時におすすめです。たビタミンC、ビタミンB・Eを多く含んでいるため、皮膚の再生効果があります。ただローズヒップオイルは酸化しやすいという特徴があるので、酸化しにくいオイルに混ぜるか早めに使い切るようにしましょう。
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キャリアオイルをブレンドする時、相性的にはベースとなるオイルにブレンド向きのものから気に入ったものを混ぜるのが一番おすすめですが、ベース向きのオイル同士を混ぜても問題ありません。
ただ、ブレンド向きのオイル同士を混ぜるのはおすすめできません。伸びが悪かったり、コスパが悪かったり、癖が強かったりするので相性がよくないからです。
酸化のしやすさによる相性
キャリアオイルの中には酸化しやすいものとしにくいものがあります。酸化しやすいオイルを長持ちさせる方法として、酸化しにくいオイルとのブレンドする方法がおすすめです!
酸化のしやすさは、オイルに含まれている脂肪酸の違いによって変わります。飽和脂肪酸は酸化しにくく、不飽和脂肪酸は酸化しやすいです。
飽和脂肪酸:ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などがあります。パームオイル、ココナッツオイルに含まれています。
不飽和脂肪酸:オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などがあります。オレイン酸じゃ一番酸化しにくいです。
酸化しやすいキャリアオイルは酸化しにくいキャリアオイルとブレンドすると安定性がよくなるので、相性がいいです。
酸化しにくくて安定性の高いオイルには次のキャリアオイルがあります。
酸化しにくく安定性の高いオイル
ホホバオイル:半永久的に腐敗しないと言われるほど安定性が高くほとんど酸化しません。
ウィートジャームオイル:ビタミンEが豊富に含まれていて酸化しづらいです。
ココナッツオイル:常温で保存しても2年ほど酸化しないと言われています。
オリーブオイル:ビタミンEを多く含むので酸化しにくいという特性があります。
マカデミアナッツオイル:人の皮脂と同じ成分を多く含み、安定性が高く保存性がいいオイルです。
椿油(カメリアオイル):ヘアケアで使われることで有名なカメリアオイルはオレイン酸を多く含み酸化しにくいです。
スクワランオイル:人の皮脂に近い成分のため、肌馴染みがとてもよくさらっとしています。保存性が高いオイルです。
2.上手なブレンドの方法
1. ベースオイルを選ぶ
まずはベースとなるキャリアオイルを一つ選んでください。先程紹介したベース向きのオイルから選んでもらうといいと思います。
2.ブレンドしたいオイルを入れる
そこに気になるキャリアオイルをブレンドします。ブレンドするオイルの割合が5%~25%程度になるように混ぜるのがおすすめです。割合は、ブレンドするオイルの香りの強さ、値段、粘性の高さ、刺激の強さによって、好みの量に調整してください。
簡単ですね♪マッサージ用、保湿用と用途別にブレンドしてくださいね。
また、キャリアオイルにアロマオイル(エッセンシャルオイル、精油)をブレンドする方法もあります。アロマオイルと言えば、いい香りで効能もいろいろとありますよね。そんなアロマオイルは、植物を濃縮して成分を抽出して作られています。そのためキャリアオイルと違って、濃度が濃すぎると刺激になってしまうことがあるので注意が必要です。
キャリアオイル×アロマオイルのブレンド方法
もしビーカーとガラス棒があればそれを使って、なければ適当な容器と混ぜる物を準備してください。
そこにキャリアオイルにアロマオイルを1種類加えてよく混ぜます。何種類かのアロマオイルをブレンドする場合は、1種類ごとによく混ぜてください。
保存をしたい場合は、遮光性のガラス瓶に移してください。アロマオイルの成分が劣化しないよう、1ヶ月以内には使い切りましょう。
濃度は1~3%にしてください。初めてアロマオイルを使う方、敏感肌の方は1%程度から始めてください。濃度ごとの分量は下を参考にしてください。
分量の参考:10mlのキャリアオイル+アロマオイル2滴で1%、4滴で2%、6滴で3%。
アロマオイルは少量でも十分に効果があります。くれぐれも入れ過ぎには注意してください。使用する前にはパッチテストを必ずしてください。
3.美肌効果アップ!キャリアオイルのおすすめブレンド
キャリアオイルに混ぜて使える美肌効果のあるアロマオイルをご紹介します!お持ちのキャリアオイルに少しブレンドして使ってみてくださいね。
1)シワ・たるみに効果のあるアロマオイル
ゼラニウム、ラベンダー、イランイラン、キャロットシード、サンダルウッド、ネロリ、パルマローザ、フランキンセンス、ローズウッド、ローズ
2)美白効果のあるアロマオイル
レモングラス、ローズウッド、パルマローザ、ローズ、パチュリー、ネロリ、フランキンセンス、ゼラニウム、クラリセージ、ビャクダン、カモミール、イランイラン、キャロットシード
3)ニキビに効果のあるアロマオイル
ラベンダー、ティーツリー
4)シミに効果のあるアロマオイル(キャリアオイル)
ラベンダー、ゼラニウム、カモミール、ローズヒップオイル、グレープフルーツオイル、レモン、キャロットシード、ネロリ、ローズマリー、サンダルウッド、フランキンセンス
5)血行を良くしてくすみを改善するアロマオイル
レモン、オレンジ、ジュニパー、サイプレス、セロリ、グレープフルーツ
色々なアロマオイルがありましたね。ローズヒップオイルはキャリアオイルでありながら、その美白効果は抜群でアロマオイル並みの効果が期待できます。
この中で美肌のために万能に効きそうなのはラベンダーですね。安眠効果も高く、香りも癒される優しい香りなので一本あるととても使い勝手がいいですよ♪
ラベンダーについて詳しくはこちらを参照↓↓

4.最後に
今回はキャリアオイルのブレンドの相性や方法についてまとめてみました。キャリアオイルにもいろいろな種類があるので、相性を考えてうまくブレンドすれば、効果を高めて便利に使うことができます!
キャリアオイルやアロマオイルを自分好みにブレンドして、オイル生活を楽しんでください!
キャリアオイル全100種類のまとめはこちら↓↓
