アロマテラピーはすっかり日本にも馴染んで、アロマを扱うお店も増えて気軽におうちでアロマが楽しめるようになりましたよね。
アロマによって色々な効能があり、女性に嬉しい効能があるローズのアロマもさくらのブログで紹介しました。アロマには、そういったいい効能がある反面、使用上気をつけないといけない禁忌(禁止事項)もあります。知らずに使っていて身体に悪影響があったら困りますので、注意が必要ですよね。
今回は、そんな禁忌に注目して
「アロマの使用上の注意と禁忌」
「アロマが禁忌になる色々なケース」
「人気のアロマローズに禁忌はある?」
を中心にまとめてみたいと思います。
1.アロマの使用上の注意と禁忌
アロマオイルは日本では雑貨扱いですが、ヨーロッパでは古くから代替医療として用いられて来ました。そのため、ヨーロッパでは薬局で取り扱われているそうです。それ位、アロマオイルの効能というのはしっかりと認められていて、効果もあるということです。ただいい香りがするだけのものではないんですね。
そのため、アロマオイルも使用方法を守って使う必要があります。きちんと使用しないと、逆に体に悪いこともあります。なので、アロマオイルを使う時の注意点と絶対にやってはいけない禁忌(禁止事項)を知っておいてほしいと思います。
アロマの禁忌(1)原液を直接つける
アロマオイルはとても成分が強いです。1滴のアロマオイルを抽出するのに、大量のハーブや花びらを使うので、アロマオイルは植物の成分が凝縮したものなんです。なので、少量だから大丈夫と思って直接肌につけるのは絶対にやめてください!
直接肌につけると肌に異常が出たり、皮膚から吸収された濃いアロマの成分が体に入り良くない反応が起きてしまうことがあります。「アロマは少量でもその作用はとても強い」ということをしっかり覚えておいて、直接つけるのは避けてくださいね。
アロマの禁忌(2)飲用
海外ではアロマオイルを飲用する健康法もあるようで、日本でもメディアが○○のアロマを数滴飲用すると体にいいといった情報を流すことがあります。でも、日本で販売されているアロマオイルは飲用には作られていませんので、数滴でも飲用すると何が起きてもおかしくありません。
特に、粘膜が傷ついてしまったり、アロマオイルの成分を代謝する肝臓・腎臓に過度に負担がかかってしまう恐れもあります。そして、アロマオイルの種類にもよりますが、毒性の強いバジルの場合、約100ml飲んでしまうと死に到ることがあると言われています。それ程アロマオイルは成分が濃いものです。
このような話をすると、もしアロマスプレーでシュシュッとスプレーした時に口に入ってしまったら体に悪いの?!と思われる方がいるかもしれませんが、そういう事ではありませんのでご安心ください。例えるなら醤油やコーヒーも同じです。どちらも日常的に口に入れるものですが、醤油はコップ数杯で、コーヒーは約100杯で死に到ると言われています。アロマオイルは成分が強い分、醤油やコーヒーに比べて少量で命に危険が及ぶと理解していただくといいかと思います。
特に、子供さんがいるご家庭では特にアロマオイルの誤飲には気をつけてくださいね。
アロマの禁忌(3)目や傷に触れる
アロマオイルが目や口などの粘膜や傷口に触れるのはとても危険です。もし目に入ったり傷口にかかってしまった場合はすぐに洗って、かかりつけの病院で診てもらいましょう。
さくらも一度、レモングラスのアロマオイルが蓋を開けた時に少量指についてしまい、気づかずに目をこすってしまったことがあります。目の周りの皮膚がひりひりして、洗顔してもなかなか治りませんでした。それ以来、アロマオイルを使う際は指につかないよう、細心の注意を払っています。
アロマの禁忌(4)3歳未満の子供への使用
3歳未満の子供は、まだ代謝能力が不完全なため、アロマオイルが体内に吸収されると、肝臓・腎臓でうまく代謝されない恐れがあります。なので、3歳未満のお子さんにはアロマオイルは使用しないようにしてください。親子でのスキンシップのためにベビーマッサージを行う場合は、ホホバオイルやオリーブオイルなどのキャリアオイルのみで行ってください。
12歳になるまでは禁忌となるアロマもありますし、使用する濃度にも注意が必要で大人と同じようにアロマテラピーができないこともありますので注意してください。
子供へのアロマテラピーについて詳しくはこちらを参照→子供と一緒にアロマを楽しもう!ゼラニウムなどママと子どもにぴったりなアロマも
アロマの使用上の注意(1)使用期限
100%天然成分のアロマオイルには保存料や防腐剤は入っていないので、海風後は適切に保管し適当な期間で使い切る必要があります。柑橘系のアロマオイル(オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、ライム、ユズなど)は、あまり長持ちしないので、開封後は半年を目安に使い切ってください。
シダーウッドやサンダルウッドなど樹脂系のアロマオイルは長持ちするので約3年持ちます。その他のアロマオイルは開封後1年以内に使い切りましょう。アロマオイルが劣化すると、香りが変わったり色が変わったりします。使う前に香りを嗅いでみて、今までと違う香りがしたら使うのをやめましょう。古くなってしまったアロマオイルは、体にはつかえませんが、掃除や洗濯に使うことができます。
アロマの使用上の注意(2)保管場所
アロマオイルは、成分が変質しないように冷暗所で保管してください。また、アロマオイルは湿気にとても弱い性質があるので、お風呂や洗面所など湿度が高い場所に置いておかないようにしましょう。
夏場は部屋中が暑くなるので、冷蔵庫で保管される人もいるかもしれませんが、冷蔵庫で保管する場合、アロマオイルを使用する度に室温に戻り温度差が激しくなり結露ができてしまう恐れがあります。湿気はアロマオイルの大敵です。もし冷蔵庫で保管する場合は、使用後すぐに冷蔵庫に戻し、アロマオイルの温度が一定になるようにしてください。
アロマの使用上の注意(3)光毒性
柑橘系のアロマオイル(レモン、グレープフルーツ、ベルガモット、アンジェリカ、ライム)には、光毒性といって、紫外線にあたると色素沈着や肌への刺激になる恐れがあります。なので、これらのアロマオイルをスキンケアに使った場合、5~6時間は直射日光にあたらないようにしてください。夜に使うのが安心ですね。ただし、同じ柑橘系でも、オレンジ、マンダリン、 ユズ、ネロリには光毒性はありません。
一般的なアロマの禁忌と注意事項がわかっていただけたところで、特定の症状別の禁忌アロマのご紹介です。
2.アロマが禁忌になる色々なケース
体に様々ないい影響を与えてくれるアロマオイルですが、持病や疾患がある時には避けなければいけないケースもあります。症状別に禁忌となるアロマを紹介します。
妊娠中は禁忌となるアロマオイル
オレンジ、アンジェリカ、イランイラン、カモミールローマン、カモミールジャーマン、クミン、クラリセージ、クローブ、コリアンダー、サイプレス、シダーウッド、サンダルウッド、シナモンリーフ、ジャスミン、ジュニパー、スパイクナード、スペアミント、セージ、ゼラニウム、タイム、ナツメグ、バジル、パルマローザ、ヒソップ、ヒノキ、フェンネル、ペパーミント、マージョラム、ミルラ、メリッサ、ヤロウ、ローズ、ローズマリーニアウリ
妊婦さんへのアロマオイルの使用について詳しくはこちらを参照→妊娠中でもOKのアロマオイルは?!ゼラニウムは大丈夫??
授乳中は禁忌となるアロマオイル
クローブ、シダーウッド、セージ、ヒソップ、フェンネル、ペパーミント、メリッサ、ヤロウ、ローズマリー
生理中は禁忌となるアロマオイル
クラリセージ、クローブ、シナモンリーフ、フェンネル、マージョラム、ミルラ、クラリセージ、ジュニパー、ローズマリー
低血圧の人は禁忌となるアロマオイル
イランイラン、カモミールローマン、ベルガモット、マージョラム、ラベンダー
高血圧の人は禁忌となるアロマオイル
タイム、ペパーミント、ユーカリ、ローズマリー、クラリセージ、ヒソップ
てんかん症の人は禁忌となるアロマオイル
シダーウッド、バジル、ヒソップ、フェンネル、ペパーミント、ヤロウ、ユーカリ、ローズマリー、クラリセージ、カンファー、テレビン
発熱時には禁忌となるアロマオイル
ヒソップ、ペパーミント、ヤロウ、ローズマリー
アルコール摂取時には禁忌となるアロマオイル
クラリセージ
車の運転等集中力が必要な時に禁忌となるアロマオイル
クラリセージ、プチグレン、イランライン、ジャスミン、マージョラム、ベンゾイン、ネロリ
肝臓疾患のある人は禁忌となるアロマオイル
ジュニパー、ブラックペッパー
腎臓疾患のある人は禁忌となるアロマオイル
ジュニパー、ブラックペッパー
子宮疾患のある人は禁忌となるアロマオイル
フェンネル
心臓疾患のある人は禁忌となるアロマオイル
ペパーミント
前立腺肥大症の人は禁忌となるアロマオイル
メリッサ
緑内障の人は禁忌となるアロマオイル
メリッサ
うつ病の人は禁忌となるアロマオイル
サンダルウッド
喘息の人には禁忌となるアロマオイル
カンファー
持病がある方は特に自分の病気に禁忌となるアロマを覚えておいてくださいね。
3.人気のアロマローズに禁忌はある?
女性ホルモンのバランスをとってくれることで人気のローズのアロマですが、禁忌はあるでしょうか?
女性ホルモンに働きかけるということで、妊娠中には禁忌のアロマとされています。ですが、その他には特に禁忌はないようです。ローズはそれ程効果や刺激が強いアロマオイルではないので、安心して使っていただけると思います。
ローズつながりで言うと、ローズマリーはそのツンとした強い香りがからもわかるように強いアロマオイルの一つです。そのため、ローズマリーは妊娠中、授乳中、高血圧、てんかん症、発熱時には禁忌とされています。
ただ、禁忌がたくさんあると言うと何だか悪いアロマオイルのように思えますが、ローズマリーはいい効能もたくさんあります。美肌効果や認知症予防など、とてもおすすめのアロマオイルなんですよ。
ローズマリーについて詳しくはこちらを参照→肌の引き締め効果も!アロマの女王ローズマリーの効果効能
4.最後に
今回はアロマオイルの禁忌と注意事項についてまとめてみました。体にいい効能があるアロマオイルだからこそ、使い方を間違えて逆効果になってしまっては大変です。使い方と禁忌に注意して、楽しいアロマライフを送ってくださいね!
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