女子の癒しの代表と言えばマッサージ。特にアロマオイルを使っていい香りで包まれながらのマッサージは最高ですよね。身も心も癒されます。
そんなアロマオイルを使ったマッサージをセルフでする場合、アロマオイルの上手な使い方を知っておくことが大切です。アロマオイルとキャリアオイルはどうやって選ぶの?アロマオイルをどれ位入れるの?色々と疑問がありますよね。
ということで今回は、
「アロマオイル・キャリアオイルの正しい使い方」
「アロママッサージにおすすめのアロマオイル」
「お好みのアロマオイルでマッサージをしてみよう!」
を中心にまとめてみたいと思います。
1.アロマオイル・キャリアオイルの正しい使い方
自分でアロマオイルを使ったマッサージをしたい時、まずはマッサージオイルを作らないといけません。もちろん市販されているアロマオイルの入ったマッサージオイルを使ってもらってもいいですが、自分で作ることもできます。アロマオイルをそのままマッサージに使えると思っている方もいますが、それはNGです。実はアロマオイルは刺激が強いのでそのまま肌に直接つけることはできません。
肌につける場合は必ず希釈(薄めること)する必要があります。この希釈に使うオイルはキャリアオイルと呼ばれていて、植物が原料となっているもので食用ではなく肌につけるために作られたものがキャリアオイルとして使用することができます。例えば、ホホバオイルやオリーブオイルなどがあります。詳しくは後程紹介します。
まずはマッサージオイルの作り方です。作り方は簡単で、お好みのキャリアオイルとアロマオイルを混ぜるだけです。ただ、一つ注意していただきたいのが、アロマオイルの使い方のポイントは、濃度です。
濃度の目安は
体に使う場合:アロマオイルの濃度が2%程度
顔に使う場合:濃度が0.5%程度
です。
具体的なアロマオイルの量として、
キャリアオイルが50mlの場合:2%の場合はアロマオイル20滴、0.5%の場合は5滴
を目安にしてください。
このアロマオイルの量を参考に、100ml作る場合は2倍の量のアロマオイルを、25ml作る場合は半分の量のアロマオイルを入れてください。
また、アロマオイルの使い方で大切なのが保存方法です。保存方法が良くないと、成分が変質したり、香りがおかしくなってしまいます。なので、マッサージオイルを保存する時は、光を遮断する遮光瓶に入れて冷暗所に保存してください。
マッサージオイルを作る時に、分量を量ったキャリアオイルをあらかじめ瓶に入れておき、そこにアロマオイルを追加して混ぜ合わせるとそのまま保存できて便利だと思います。出来上がったマッサージオイルは酸化していくので、日の当たらない涼しい場所で保管して1ヶ月程度で使い切るようにしましょう。
では次にキャリアオイルのおすすめの使い方をご紹介します。
1)ホホバオイル
キャリアオイルとして定番のホホバオイル。滑らかなテクスチャーで使いやすいオイルです。ホホバオイルに含まれるワックスエステルという成分がお肌の角質に含まれる成分と同じため、お肌に馴染みやすく成分が浸透しやすいのが特徴です。
肌質・使い方を選ばない一番使いやすいキャリアオイルだと思います。また、定番のキャリアオイルのため、リーズナブルで手に入りやすいのもいいところだと思います。
2)オリーブオイル
オリーブオイルもキャリアオイルとして定番です。食用のものが手に入りやすくリーズナブルなので、マッサージオイルに代用する方も多いと思います。でも食用のオイルは肌に刺激になることがありますので、顔に使う場合や敏感肌の人は、やはりマッサージ用のオリーブオイルを使う方がいいかと思います。身体をマッサージする場合、食用のオリーブオイルでも十分かもしれません。
3)アルガンオイル
アルガンオイルと言えば、アンチエイジング効果で有名なオイルです。アルガンオイルのアンチエイジング効果の秘密は、ビタミンEが含まれていることです。ビタミンEには抗酸化作用があり、シミやしわを防ぎ若々しい肌を作ってくれます。くすみを取って肌の弾力をアップさせてくれる働きもあります。
効果も高い分、ホホバオイルやオリーブオイルよりお値段が高いので、身体に使うのはもったいないかもしれません。顔用のマッサージオイルにおすすめです。
4)ココナッツオイル
スーパーフードとして人気のココナッツオイルも、キャリアオイルとして使うことができます。ココナッツオイルには、抗酸化作用がとても高いラウリン酸が豊富に含まれているので、アンチエイジング効果が高いオイルです。また、ココナッツオイルは肌に吸い込まれるように馴染むので軽いテクスチャーで使いやすいですよ。
すぐに肌に吸収されるのでべたつきが少なくさらっとしていますが、乾燥肌対策として使うには他のキャリアオイルと混ぜて使うか、他のキャリアオイルの方がおすすめです。
5)マカダミアナッツオイル
マカダミアナッツオイルは滑らかなテクスチャーで使いやすく、お肌と同じパルミトレイン酸を20%以上も含んでいるため肌へ浸透しやすいオイルです。
さくらはマカダミアナッツオイルの香りを嗅ぐと、マカダミアナッツチョコを連想してしまうようで、何だかハワイ土産のチョコレートを塗りこんでいるような気分になって幸せな気持ちになります。マカダミアナッツは香ばしくていい香りですよ。
6)アーモンドオイル
アーモンドは栄養価が高く、美容健康にいいナッツとして人気になってきましたよね。さくらも素焼きのアーモンドをおやつ代わりに食べています。そんなアーモンドの栄養を含んだアーモンドミルクやアーモンドオイルも最近人気になっています。
アーモンドオイルにはオレイン酸が60%も含まれているため、老化防止効果がとても高いんです。ビタミンB2やミネラルも含まれているんですよ。しかも低刺激なので、敏感肌の人にもぴったりです。というわけで、アーモンドオイルもキャリアオイルとしておすすめです。
7)アボカドオイル
森のバターと呼ばれ栄養価が高いアボカドオイルは、保湿性の高いオイルです。ただ、粘度が高く重めのテクスチャーなので、ベタベタとするのが嫌いな人には不向きだと思います。
でも粘度が高い分、強くマッサージをしても肌の負担になりにくく、保湿効果も高いので、使い方によってはおすすめのオイルです。
8)太白(たいはく)胡麻油
アーユルヴェーダにも使われる太白胡麻油は普通のゴマ油と違って透明なんです。生のゴマからできているんですよ。ビタインEを豊富に含むゴマからできているので肌にいいのは当然ですよね。他にも抗酸化成分であるリグナン、セサミンも含まれていて老化を防止してくれます。若返りのオイルとも呼ばれているんですよ。
太白胡麻油を使う場合は、キュアリングという加熱処理をするとさらに効果が高まります。アーユルヴェーダで太白胡麻油を使う場合は、キュアリングが必須です。キュアリングとは太白胡麻油を100℃まで温めることです。湯せんで温めるのがおすすめです。鍋にお湯を沸騰させ太白胡麻油の入った瓶を入れて湯せんにかけます。これでキュアリングができます。
9)ローズヒップオイル
ローズヒップオイルと言えば、美白効果が高いことで有名ですよね。他にもお肌のハリや弾力を取り戻したい時におすすめです。ただローズヒップオイルは酸化しやすいので、マッサージオイルを作ったら早めに使い切るようにしましょう。
いかがでしたか??自宅で簡単にマッサージオイルが作れそうですよね。お好みのキャリアオイルにアロマオイルを加えてオリジナルのマッサージオイルを作ってくださいね。
2.アロママッサージにおすすめ!効果のあるアロマオイル
では、次にマッサージオイルに加えるアロマオイルについてです。どんなアロマオイルを使えばいいのか迷いますよね。そんな時、一番簡単にオイルを選ぶ方法は、シンプルにいい香りでこれが使いたい!というものを選ぶことです。私達は本能的に自分に足りないものを補えるアロマオイルを選ぶんだそうです。
なので、どうしても迷ってしまってどれを使えばいいかわからないような時は、難しく考えずいい香りだな使いたいなと感じるアロマオイルをチョイスしてください。好きな香りに包まれて癒されるヒーリング効果もマッサージにとっては大事なことですよね。
とはいえ、オイルごとに効果の違いがあるので、どのような効果を得たいかで使うオイルも変わりますので、おすすめオイルをご紹介しますね。
1)リラックスしたい時
ラベンダー、カモミール、オレンジ、ベルガモット、サンダルウッド、クラリセージ、シダーウッド、フランキンセンス、イランイラン、パチュリー、ネロリ、ローズなど
2)落ち込んでいる時
ベルガモット、ローズウッド、オレンジ、グレープフルーツ、ネロリ、ローズ、ジャスミン、メリッサ、クラリセージ、イランイラン、ゼラニウムなど
3)不安・心配がある時
ベルガモット、ネロリ、フランキンセンス、ゼラニウムなど
4)幸福感を高めたい時
ローズ、ジャスミン、イランイラン、オレンジ、クラリセージ
5)カップル・夫婦で愛を深めたい
イランイラン、パチュリー、ジャスミン、ローズ、クラリセージ
6)やる気を出したい時
グレープフルーツ、ジュニパーベリー、ローズマリー、レモン、ペパーミント
7)気分を落ち着けたい時
パチュリー、ベニパー、フランキンセンス、サンダルウッド、ラベンダー、カモミール
8)さびしい時
ベルガモット、ジャスミン、クラリセージ、ゼラニウム、イランイラン、ローズ、カモミール
9)肩こり・腰痛がある時
ラベンダー、クラリセージ、ジュニパーベリー、マージョラム、ローズマリー、パイン
10)頭が痛い時
ラベンダー、クラリセージ、マージョラム、ローズマリー、カモミール、ペパーミント
11)目の疲れがある時
ラベンダー、マージョラム、ローズマリー
12)ダイエット中
グレープフルーツ、ジュニパーべリー、サイプレス、フェンネル
色々なアロマオイルがありましたね。マッサージの目的に応じて使い分けてくださいね。
3.アロマオイルでマッサージをする時の注意点
お好みのアロマオイルとキャリアオイルでマッサージオイルの準備ができたら、実際にマッサージしてみましょう!
マッサージをする時のポイントは、
・気持ちのいい力加減で優しくスローペースで
・できればお風呂あがりの体が温まっている時に
・マッサージのあとはなるべくそのままにしておいてオイルを浸透させる
と効果的です。
マッサージオイルの使い方1)足・足裏のマッサージ
足をマッサージする時には足先から太もものつけ根に向かって下から上にマッサージしてください。膝の裏と足のつけ根にはリンパが集まるリンパ節があるので、そこに足先にたまったリンパを流し込むイメージでマッサージすると効果的です。
足裏にはたくさんのツボがあります。また、足裏の乾燥したところにマッサージオイルを塗りこんでさすってあげるだけでも効果があるので忙しい時にはせめてカサカサのケアだけでもしてください。
マッサージオイルの使い方2)お腹のマッサージ
手の平でオイルを温めてお腹に塗り、手の平全体をお腹にあて、時計回りにゆっくりと優しくマッサージしましょう。便秘の改善にも効果がありますよ。力を入れすぎないように注意してくださいね。
マッサージオイルの使い方3)手・腕のマッサージ
手の指先から肩の方へリンパを流すつもりでマッサージしてください。手で指や腕を包んでねじるようにするといいですよ。ひじの内側にはリンパ節があるので、円を描くように優しくマッサージしてください。
マッサージオイルの使い方4)首・肩のマッサージ
リンパは鎖骨を通って心臓へと戻ります。なので、どこの箇所をマッサージした場合でも、鎖骨をマッサージすると効果がアップします。鎖骨のくぼみを内側から外側へ向かって優しく押してください。
肩・肩は凝り固まった部分を押してもみほぐすようにマッサージしてください。
マッサージオイルの使い方5)顔のマッサージ
実は、シミやしわの原因は筋肉が縮むことにあります。意外ですよね。なので、筋肉を縮ませるのではなく、筋肉を緩めることがシミ・しわの改善に効果的です。リンパマッサージで顔のコリをほぐしてあげましょう。
血行やリンパの流れが良くなりむくみが取れるだけでなく、肌の細胞に栄養が行き渡るので美肌効果も期待できます。美肌に効果的なローズマリーやローズのアロマオイルを使うのがすすめです♪
ローズマリーのアロマオイルについてはこちらを参照→肌の引き締め効果も!アロマの女王ローズマリーの効果効能
ローズのアロマオイルについてはこちらを参照→ 【女性にぴったり】ローズアロマの効果と効能!美肌・アンチエイジング・ヒーリング・ホルモンバランス
マッサージオイルの使い方の注意点
1)光毒性
ベルガモット、レモン、オレンジ、マンダリン、グレープフルーツ、ゆずなどの柑橘系のオイルには光毒性と言って、お肌につけて光に当たるとシミができやすくなる性質があります。そのため、これらのオイルを使う時は家から出ない時か、日光にあたらない夜に使うようにしてください。
2)赤ちゃん・子供
大人より体が小さく肌も弱い赤ちゃんや子供にアロマオイルを使ってマッサージをする時には注意が必要です。まず、3歳未満の赤ちゃんにはアロママッサージはしないようにしましょう。親子のスキンシップのためにマッサージをしたい場合、キャリアオイルだけにしておきましょう。
3~6歳の子供には、大人の3分の1程度の濃度で、6~12歳の子供には半分程度の濃度で、12歳以上の子供には大人と同じ濃度で大丈夫です。私達が思っているより、アロマオイルというのは成分の強いものなんです。赤ちゃん・子供には注意して使いましょう。
3)揉み返し
アロママッサージに限らずマッサージをする時の注意点ですが、あまり強くマッサージをすると翌日揉み返しが起きて、痛みが出てしまうことがあります。揉み返しとは、マッサージの時に力を入れすぎたせいで毛細血管や筋肉細胞が傷つき、翌日以降炎症が起きて痛みが出る現象です。
アロママッサージはそんなに力を入れる必要はありません。香りを楽しみながら肌からアロマオイルのいい成分が吸収されていくので優しく肌をなでるような気持ちでマッサージをしてくださいね。
4.最後に
今回はアロマオイルを使ったアロママッサージについてまとめてみました!疲れた時や嫌なことがあった時には、寝る前に少し時間をとって、お気に入りのアロマオイルを使ってマッサージをしてあげると身も心も癒されると思います。
忙しいとついつい身体と心のメンテナンスを忘れがちになってしまいますが、アロママッサージを通して、自分と向き合う時間が少しでも取れたらいいですね。
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